新 寝たり起きたりすわったり

元々は『猪名川タイムズ』サイトに連載してたエッセイを『はてなダイアリー』で継ぎ、『はてなブログ』に移行させた間賀凜のエッセイ。タイトルはサトウハチロー先生のエッセイ『見たり聞いたり試したり』のパロディ。

第六回 没後30周年『石原裕次郎theater(シアター)』がやってくる!(2017年6月13日 火曜日)


石原裕次郎が逝って30年経とうとしている。自分が二十歳になった直後にテレビ『大都会』『太陽にほえろ』や映画(テレビ放映)でお馴染みの裕次郎が死んだのは親子二代に渡りファンだった我が家では美空ひばりが死んだ時と並んで衝撃的であった。

最近、不思議なことに若い友人たちに昭和の暮らしやサブカルチャー的な事を質問される事が多くなったり、平野ノラとか実体験がないのに、自分世代のギャルを模倣したキャラクターーが受けたり、自分自身も、私的青春遺跡を30年ぶりに訪れたりの中二病ならぬ、二十歳病に罹ってしまった自分を自覚したりしている。

よく、多種多様な偉人と同じ空気、同じ世の中を生きた事を誇りに思う、という名言はかなり昔から言われている様だが、裕次郎は兄貴の慎太郎が2017年に現在も意気揚々としているのと比較して、先ほどの言葉の重みと資格を持つ事が理解出来る。

裕次郎が活躍した映画会社日活は、大映同様にして、昭和46年に倒産し、劇場用映画の製作配給を取り止め、ロマンポルノ路線に転換した。

また、そこから新しい歴史が産まれるんだが、それ以後の裕次郎は『太陽にほえろ』の藤堂課長として、また、歌手として継続して大衆の中のスターとして生きて行く。

今回、裕次郎主演に特化した劇場公開映画DVDコレクションが朝日新聞社から発売される。

裕次郎もスタッフたちも人間だから、ラインナップ観て『嗚呼…こんなのもDVDになっちゃうんだぁ〜』という駄作も無くもないが、二十歳の頃、彼の逝去に衝撃を受けた当時の最年少の部類に入る自分としては、裕次郎を回顧するには良い機会かも知れない。

全部はコンプリート出来ないとしても、ものすごくひさびさに心が惹かれるのだ!

うわああああ!楽しみ!