新 寝たり起きたりすわったり

元々は『猪名川タイムズ』サイトに連載してたエッセイを『はてなダイアリー』で継ぎ、『はてなブログ』に移行させた間賀凜のエッセイ。タイトルはサトウハチロー先生のエッセイ『見たり聞いたり試したり』のパロディ。

第18回 Twitterに想うなんやらかんやら (2020.7.20 月曜日)

短めのお話をひとつ。

 

Twitter始めた10年前、AV情報誌『DMM』(現FANZA。以前はモザイクが薄くてDVD二枚組の700円の本と現行の300円のがあった)の高い本に何人かのAV嬢がTwitter始めたと書いてあり、全員フォロー返ししてくれて、よく御返事を下さったのが懐かしい。

 

10年経って、今も同じアカウントを使ってるのはAVは引退した写真家・デザイナーの大塚咲嬢と、趣旨が合わなくなったのでこちらからフォローしなくなった風間ゆみ嬢ぐらいだろう。芹沢恋嬢は最初の頃はよく御返事ももらえたけど、興味も無くなってしまったのか、合わなかったのかすぐにTwitterしなくなった。

 

時が過ぎ、恐らくフォロワーの人数が多いのは『大喜利親方』こと深田えいみ嬢の136万人!。

 

平均的なファンの多いキカタン(企画単体の略。正式な芸名を持つが、別名でも作品に出たりする、AV界では有名な嬢を指す言葉)女優だと1万人前後。たぶん、このランクの女優が一番人数的にも多い。

 

エース(A)級だと1万人以上で仲間入り出来るけど、このクラスだと平均3万人~15万人のフォロワー。

 

AVを引退すると、激減するけども、そんなに急激に激減する事は無いので、ファンも見守りたい気持ちがあるのだろう。

 

AV嬢のみならず、芸能全般の人気商売の人気のバロメーターと言っても差し障りないだろうな。

 

そんな感じで、同じ様に自分も昭和歌謡とか関西演芸史などの歴史を調べる(研究などとはおこがましい)趣味を持つので、まれに極少数の同好の士とやり取りする事もあるんだが、やはり、ここでも人物の消息が話題になる。

 

有名歌手、作詞家、作曲家、俳優、映画監督、脚本家、作家などなどを日夜調べたりする。

 

確かに現在は30年に差し掛かろうかというネット社会ではあるが、あらかたの事は解っても、それを掘り下げる知識は、とどのつまりは、以前と変わらず、本をたくさん読んだり、音源聴いたり、映画とかテレビ観たりして、文章に起こして、精査したり、推理しないと、性質はかなり多岐に渡るけど、肝心な知りたいことが解らないなんて事が多い。

 

ネットのヤバさはWikipediaを読んで、あらかたの事はわかるけど、あのWikipediaですら低レベルな編集合戦があったりするんで、信頼性は6-7割ぐらいなので乏しく、あれを読んで深く理解出来たとは、全記事レベルでいうと、恐らく言えないだろうな。

 

話は横道に逸れたけど、つまり、ファンにとっては消息は知りたいのは当たり前であるけど、意図的な諸事情で消息絶ったりするのは、人が生きている世間では仕方が無いのだろう。

 

残念ながら。

 

(了)